消防設備士って何?消防署の人?
世間では認知度が低いため、そういった声が聞こえてきます。
そもそも消防設備士というと、
- 仕事は何をしているの?
- 給料が安くて生活が苦しいのでは?
- 残業が多くて病んでいそう
などのイメージを持つ方もいると思います。
今回の記事では、
「旦那が消防設備士になりたいと言ってきたらどうする?」という問題について記事にしました。
私は現役の消防設備士で勤続15年目になります。
私の経験談をもとにお伝えいたします。
「旦那の職場がブラック企業なので、帰る時間がとても遅い。責任感があり、仕事を押し付けられ、このままでは潰れてしまう…。」
旦那さんが病んで再起できなくなってからでは遅いです。今から転職活動をしましょう。
消防設備の仕事なら、そんなお悩みを解決できるかもしれません。
でも、誰に相談すればいいかわからない…
記事の最後にコメントしてくれると相談に乗るよ
そう、記事を読んでいただいたあなただけに、最後のコメント欄にて転職活動のお悩み相談をいたします。
旦那さんが辛いと家族も辛いと思います。そう考える奥様にお伝えしたい。
- 消防設備士とはどんな仕事をするのか
- 業界に入るまでに何をすればいいか
- 消防設備士の給料や就業規則
そんなことがわかります。
結論からいうと、
消防設備士の転職はオススメです。
なぜなら、防災会社はホワイト企業が多く、給料も比較的高めの業界です。
転職の選択肢に入れても大丈夫ですね。
それでは行きましょう。
転職:準備編
まずは、準備をしましょう。この章では、
- ホワイト企業の見つけ方
- 本を読んで業界の知識を得る
それぞれ見ていきましょう。
ホワイト企業の見つけ方
防災会社はホワイト企業が多いのでしょうか。
手っ取り早く調べるには転職サイトを確認することです。
実際に見てみることで、相場の年収がわかってきます。
地方や都心では募集数が約5倍ちがう職種があります。
防災会社は年収も大事ですが、社員数も確認しましょう。
社員が少ないと一人に受け持つ仕事が多くなり、残業や休日出勤が必要になります。
じゃあ、どこで探したらいいの?
そんな方にリクナビNEXTのアプリがおすすめ▼
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登録は無料なので気軽に始められます。
いい就職先をみつけるには、相場を知ることです。
消防設備士の相場を知りたい方はリクナビNEXTに登録して、まずは調べてみましょう!
本を読んで業界の知識を得る
消防設備士はどんな仕事なのか。仕事内容がよくわかる2冊を紹介します。
- 最強の仕事ー消防設備点検|吉村拓也氏
- 史上最強図解 よくわかる消防法|大脇 賢次氏
それぞれ簡単にご紹介いたします。
最強の仕事ー消防設備点検|吉村拓也氏 著書
吉村拓也さんの上京物語。消防設備士がなぜ最強の仕事かわかります。
オンラインサロンでコミュニティを作り、業界に新たな風を吹き込む吉村拓也社長のカリスマ性。
私も共感できる点が多く、多くの人にこの本をオススメしています。
史上最強図解 よくわかる消防法|大脇 賢次氏 著書
初心者向けに消防設備の設置基準や法改正など、分かりやすく説明されています。
わからないことを調べるのに重宝しています。
消防法のマニュアルのような使い方ができるため、今でも重宝しています。
消防設備士とは何をする仕事なのか
まずは消防設備士の仕事を解説します。重要なポイントは以下の3点です。
- 消火器や火災報知器の点検をする
- 書類作成や提出代行の仕事
- キツイ・汚い・危険といわれる3Kの現場はないの?
それぞれ見ていきましょう。
消火器や火災報知器の点検をする
消防設備士とは主に建物についている消防設備の点検を行います。
建物によっては、消火器や火災報知器など消防設備が複数ついています
消防法では消防設備は年2回点検しなければいけません。
私たちは費用を頂いてお客様の建物の消防設備点検を実施しています。
その費用が売り上げになり、私たちの給料となります。
書類作成や提出代行の仕事
お客様の消防設備を点検した後、書類作成や報告書の提出業務があります。
「点検結果報告書」と呼ばれます。
建物の使用用途によっては、年一回もしくは3年に1回消防署へ報告書を提出しなければいけません。
例えば、飲食店だと毎年点検結果報告書を提出します。
点検結果報告書の内容は、消火器の内部点検など細かく記載してあります。
点検を実施してないと、罰則があるのかな?
万が一事故を起こしたら、責任問題に発展します。
そうならない為にも、消防点検は定期的に行いましょう。
以上のことから報告書の作成代行の仕事も重要だと言えます。
キツイ・汚い・危険といわれる3Kの現場はないの?
点検は3Kの仕事が多いんじゃないの?
3Kとは・・・きつい、汚い、危険の頭文字をとったもの。
近年、帰れない、厳しい、給料が安い、新3Kと呼ばれることもあります。
実は、消防設備点検の3Kの仕事は少ないです。
事務所やマンション、店舗は安全な場所が多いです。
では、どんな所が汚い現場なのでしょうか?
例えば、ゴミ処理場の消防設備点検。
生ゴミのプラントヤードなどに消火器や火災報知器がついているため点検が必要になります。
床がドロドロだったり虫が湧いてたり汚い箇所もあります。匂いもクサいです。
ただ、こういった物件は多くないため、少し我慢すれば大丈夫です。
契約では年二回の点検でおじゃまします。
消防設備士の働き方・就業体系
この章では、消防設備士の働き方や就業体系をご説明いたします。
- 転勤はあるのか
- 夜勤はあるのか
- 給料はやすいのか
- 仕事は楽なのか
それぞれ見ていきましょう。
転勤はあるのか
防災会社の転勤は少ないです。
理由は、地場の物件エリアで仕事をしている中小企業が多いからです。
大手企業に勤めると転勤があります。
防災会社は20人以下の中小企業が多く、他県の事業所を持つことは少ないです。
以上のことから大手の会社を選ばなければ転勤はないと言えます。
夜勤はあるのか
工場とは違い交代勤務ではありません。
ただし、消防設備点検を行うときは、夜間の人がいないときに実施する現場があります。
例えば、商業施設。お客様がいては点検できないので、お店の営業が終了してから点検に入ります。閉店してからの作業になるため、点検開始が22時からスタートです。
大きい建物だと一日で終わらないこともあるため、夜間作業が何日か続きます。
夜間作業をした代わりに代休がある会社が多いです。そのまま働く心配はありません。
給料はやすいのか
給料は比較的高い水準です。
平均年収は457.8万円と言われています。(令和3年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種より抜粋)
年齢別に調べてみると以下の表になりました。
会社に勤めていると50代が年収の最大値だと分かります。
長く勤めれば安定した収入があります。
仕事は楽なのか
消防設備士は楽って聞くけど実際はどうなの?
私は、消防設備士の仕事内容は楽だと思います。
メインの仕事の消防点検は体力を使う仕事ありません。
消火器の外観点検をしたり、火災報知器の点検を実施します
例えば、ドラッグストアや会社などは、
- 消火器
- 自動火災報知設備
- 誘導灯
この3つの設備点検が多いですね。
時間に追われたり、走ったりする仕事ではありません。
体力が必要というわけではありませんので、高齢者でも仕事が務まります。
以上の理由が消防設備士の仕事は楽であるわけです 。
▼詳しく消防設備士の求人を比較したい方は別記事にて解説しています。
消防設備士の資格編
消防設備士の資格は種類が多く取得する順番
- 資格は何類からとればいい?
- 順番はどうすればいい?
- 資格があると業務内容は変わるの?
そんな疑問を解決します。
資格の種類は?何類からとればいい?順番はどすればいい?
消防設備士の必要な資格は、8種類あります。
消防設備士甲種1~5類、 乙種6類、乙種7類、電気工事士2種です。
該当する資格があれば、その消防設備の点検ができます。
最初に取るべき資格は乙種6類です。
なぜなら、6類は消火器が点検できます。
身近にある消火器はどの建物にも設置してあり、消防設備点検に欠かせません。
乙種6類を持っていると消防設備士の知識があるとみなされ転職活動もスムーズに進みます。
6類を取ったら次は、電気工事士2種も受けましょう。
電気工事士2種には誘導灯の工事屋配線を触る必要がある講師ができます。
詳しくは別記事にて説明しています。
資格を取る順番はどうすればいい?
資格の種類が多いため、おすすめの資格の取得順番を教えます。
乙種6類→電気工事士2種→甲種4類→ 甲種5類→甲種1類→甲種2類→甲種3類→乙種7類
務める防災会社によって必要な資格が変わってきます 。
点検が得意、工事が得意など会社によって特徴があります。
資格があると業務内容は変わるの?
消防設備士の資格があれば業務内容が変わります。
消火器や自動火災報知機は資格がないと点検や整備ができません。
たとえば、火事が起きたら最初に作動する自動火災報知設備。
感知器が必要か判断できないので、不備や指摘事項があっても気付けないことがあります。
無資格だと知識がないため、整備基準も判断できないません。
資格がない場合は、先輩や上司の点検補助になります。資格を取得したら一人で点検できる。
資格の有無で業務内容変わり、自分で考えて行動できるので自由になるでしょう。
消防設備士になるための疑問
ほかにも消防設備士を続けていくにはいくつかの疑問があります。
- 業界は人手不足
- 消防設備士は稼げるのか?
- 消防設備士を続けるコツは楽しむこと
それぞれ解説していきます。
業界は人手不足
了解は人手不足のため、募集している防災会社は多いです。
理由は、業務が忙しいことにあります。
例えば、防災会社に対して点検する対象物が多すぎる点です。
建物はどんどん建っているのに、消防点検は年2回必要。
点検する物件は変わらず、むしろ増えていく現状になります。
一人に対して業務が増えているので、事業拡大のため社員を募集している会社が多いです。
辞めた人の人員募集ではなく、事業の拡大のために募集を狙っていければ可能性が広がります。
逆に考えれば、仕事があって将来は安定すると言えますね。
消防設備士は稼げるのか?
正直な話、消防設備士は稼げるの?
結論からいうと、稼げると思います。
皆さんはそこが気になると思います。
ただし、自分から行動する方に稼げる可能性があります!
稼げる理由は、将来性と差別化です。
防災業界は高齢化が進んでいます。
若い人があまり続かず、平均年齢が上がっています。
いつまでも人手不足な業界なため、実際には長く続ければ稼げます。
資格を取って知識や経験を積めばスキルアップも可能。しかも会社にバレずに副業も可能です。
人脈を作って独立することも方法のひとつです。
差別化をすることで、仕事も受けやすくなると思います。
今のご時世、SNSを使ったコミュニティも重要です。
ツイッターやインスタグラムなどが挙げられます。
個人が発信する現在の世間。
防災会社が発信することは少ないですね。
SNSを使った顧客探しをしている防災会社も増えてきました。
SNS からの仕事流入も考えられるため差別化の一つとしてツールを使いましょう。
稼げる業界ですが、自分から行動しないと置いて行かれる時代です。
スキルアップを目標に、日々行動しましょう。
消防設備士を続けるコツは楽しむこと
仕事は長く続けて、安定した生活を送りたいですよね。
続けるコツは、小さなことも楽しむことです。
ちょっとした成長に気づいて楽しめる人になれば、仕事も楽しくなります。
例えば 、
- お客様に笑顔を褒められた。
- 会社で仕事が評価された。
- 点検の書類を作れるようになった。
小さなことをひとつひとつ楽しめると仕事は長続きしやすいです。
嫌な仕事が多いですが、不平不満を言っても誰も評価してくれません。
成長したことを楽しみ長く続ければ、自分にとってメリットしかありません。
仕事を楽しみましょう。後から結果がついてきます。
まとめ
もし旦那さんが消防設備士になりたいと言ったら不安を解消できる内容を紹介いたしました。
消防設備士はメリットは、
- 仕事が安定している
- 給料がいい
- 会社が潰れる心配がない
以上のことからオススメできる仕事だと言えます。
そんな会社に出会うことができる、転職マッチングサイトの比較記事を書きました。
転職サイトで相場を調べて消防設備士の年収が高いところに行けたら最高ですね。
また別記事にて、「なぜ消防設備士は食いっぱぐれないか」を詳しく書いた記事があります。
【関連記事】|【初心者向け】消防設備士が食いっぱぐれない7つの理由
最後に記事を読んでいただいたあなただけに、下部のコメント欄にてお悩み相談をいたします。
小さなことから悩みごとなどなんでも結構です。最後まで読んでくれたお礼です。
最後までありがとうございました。
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